超音波検査(エコー検査)で何がわかるのか?
超音波検査って?
エコー写真 超音波検査とは、高周波音波を利用して体内組織を視覚化する技法です。体の表面から目的とした臓器に向けて超音波を入射させると、密度の異なった各組織の境界で超音波がはねかえってきます。
そのはねかえってきた超音波を画像化しているのです。画像に見られる白黒の濃淡は、ほとんどがエコーの強弱を現し、エコーが強い(密度が濃い)部分は白く、エコーが弱い(密度が薄い)部分は黒く表示されます。
どんなとき超音波検査をするの?
主に心臓と腹部の検査に使われます。
心臓の検査では、レントゲンでは心臓の形や大きさの違いくらいしか分からなかったのが、超音波検査では心臓の断面積・容積の変化など、心臓の内部の様子がよく観察できるようになります。
また、腹部の検査では、内部にあるコブの形や内部構造を確認するときに使われます。その他にもレントゲンでは判断しにくい各臓器の内部構造(癌・肝硬変など)や早期の妊婦胎児診断(胎児の生存の有無)などに使われます。
超音波検査の特徴は?
超音波検査装置
- 検査に痛みを伴いません。
- 色々な角度(方向)から臓器が観察でき、動きも確認できます。
- 精密検査にも使われ、検査結果がその場で分かります。
- 麻酔をかけずに診察が行えるので、負担がかかりません。
超音波検査で見えるものと見えないものがあるの?
超音波検査はとても広い範囲まで見ることができますが、その中でも見えやすい場所と見えにくい場所があります。
見えやすいものとして、レントゲン検査で見ることが困難な臓器の内部(肝臓・腎臓・甲状腺・乳腺など)、体液または臓器や組織の存在位置を知ることができます。
見えたり見えなかったりするものとしては、膀胱・子宮・卵巣・前立腺・胃などがあり、大きさや内容物によって見え方が変わります。
見えにくいものとしては、骨と気体があります。骨は超音波をほとんど反射してしまうため、その骨に囲まれた脳や肺の病気は診断が難しくなります。胃や腸の中にガスがたまっている場合もその奥にある臓器は見えにくくなります。また、体の大きいコや太っているコはあまり深い所まで超音波が届かないため、見えにくくなります。
実際に超音波検査をする時の準備と注意点は?
【剃毛】
プローブ(超音波検査で使用される探触子)の接触をよくするために、プローブを当てる皮膚の毛を剃ります。(飼い主さんの了解を得てから行います。)
【ゼリーの塗布】
皮膚をぬるま湯で塗らした後に、皮膚とプローブの両方に超音波検査用のゼリーを塗ります。ゼリーは無害ですが、検査終了後はよくふき取るようにします。
【保定】
通常、横向きに寝かせた状態で検査を行います。動くと正しい位置にプローブをあてることが難しくなるため嫌がって暴れたり、怖がったりしないように声をかけてあげたり、ペットちゃんがリラックスして検査が行えるようにしてあげましょう。

